米VeriSignが米国時間6月20日に,350カ国語以上に対応したドメイン名「Internationalized Domain Names(IDN)」が米Microsoftの「Internet Explorer」バージョン5.0以降で利用可能になったことを明らかにした。ユーザーは母国語でドメイン名を入力してWWWサイトにアクセスすることができる。

VeriSignの多国語ドメイン名

 IDNは「.(ドット)」の左部分が非ASCII文字で構成されているドメイン名である。Microsoft社は米RealNamesの技術を用いて,特殊なプラグインやクライアント・ソフトなしでもIDNをInternet Explorer 5.0で利用できるようにした。検索機能「MSN Search」がIDNを認識し,RealNames社が管理するサーバに送信する。そこでIDNの文字列を変換し「Internet Domain Name System」で参照できるようにする。

 VeriSign社によれば,現在まで約100万件のIDNが登録されてるという。非英語圏の閲覧者向けにWWWサイトを構築している企業や個人,海外市場向けの社名表記を持つグローバル企業などがIDNを取得している。

 IDNを使用したデモ・ページは,VeriSign社のWWWサイトでみることができる。

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