米RSA Securityの研究センターであるRSA Laboratoriesが米国時間5月23日に,暗号解読コンテスト「RSA Factoring Challenge」を実施すると発表した。このコンテストはRSA社が「セキュリティ技術の強化を図る」として1991年から実施しているもの。

 今回のコンテストでは,RSA社が出題する数値を生成するための二つの素数(鍵)を突き止めることを競う。出題は鍵長576ビット~2048ビットまで8種類,賞金は鍵長によって異なり,1万ドルから最高20万ドルまで。出題の数値をWebサイトで公開している。

「RSA Factoring Challengeは世界中から参加者が集まり,解読を競い合う最大規模の暗号コンテスト。RSA社の公開鍵ユーザーは,コンテストへの参加を通し,高度なセキュリティ・システムにおける適切な鍵長について,理解を深めることができる」(RSA社)。

RSA社はコンテストの申し込みや概要などの詳細情報をWebサイト(http://www.rsasecurity.com/)で提供している。

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