米Zona Researchが米国時間5月3日に,「WWWサイトの表示が遅いために年間で250億ドルもの損失が生まれている」とする調査報告を明らかにした。

 米Keynote Systemsの想定データに基づき,Zona社が計算したもの。調査報告の全文はWWWサイトにアップされている。

 250億ドルの損失のうち210億ドルは,WWW表示が遅いために消費者が買い物を諦めたことで生じている。残りの40億ドルの損失は,WWWページ転送時のエラーが原因となっているという。また昨年,企業間電子商取引サイトは応答時間を50%も短縮したが,消費者向けのサイトは逆に20%も応答時間が長くなってしまった。

 これは「潜在的消費者が望む表示速度よりも,見栄えによいグラフィックスやダイナミックなバナー広告を優先したため」(Zona社)。なお多くの小売りサイトにおける応答時間は平均17秒だった。

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[発表資料]