電源線利用の家庭内ネットワークの業界団体であるHomePlug Powerline Alliance(HPA)が米国時間3月26日に,欧州と日本に作業部会(ワーキング・グループ)を新設することを明らかにした。

「世界規模で作業部会を設置することで,地域に応じたネットワークの問題点などに取り組める。ノウハウを取り込んだりやパートナーシップの強化を図る。HPAのプレゼンスを高めることにもつながる」(HPA)。

HPAが新設するのは「Japan Working Group」と「European Working Group」。

HPAは2001年1月に暫定仕様を完成し,2月以降世界各地で500世帯を対象にした実地試験を実施した。2001年6月に仕様の正式版「1.0」をリリースする予定である。HPAは2001年後半にも仕様に対応した製品が市場に登場すると見込む。

HPAは,低コストで互換性を持つ家庭内電源線ネットワーク製品の導入促進を目的として,米3Com,米Cisco Systems,米Intelなどが2000年3月に設立した業界団体。現在80社以上が参加している。

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