米Cahners In-Stat Groupが米国時間2月21日に,家庭内ネットワークに関して1000世帯を対象に調査した結果を発表した。
それによると家庭内ネットワークを導入する世帯が増加しており,視聴者層も広がっているという。
主な調査結果は以下の通り。
・家庭内ネットワークを導入しているユーザーは,広帯域の常時接続でインターネットを利用する傾向にある。
・家庭内ネットワークを利用している世帯では,ビデオ・ゲーム機,CD-R/RWドライブ,デジタル衛星受信機といった機器を所有している傾向が強い。
・在宅勤務者の割合は,家庭内ネットワークを導入している人の方が導入していない人よりも多い。
・家庭内ネットワーク機器を購入する主な理由としては,「インターネット接続の共有」「プリンタなどパソコン周辺機器の共有」「デジタル音楽の共有」が挙げられた。
「消費者は家庭内ネットワークを導入し,パソコンと家電製品からさらに価値を引き出そうとする。このトレンドを押し上げるカギは,無線ネットワーキングや広帯域ゲートウエイなどの家庭向けネットワーク機器である」(Mike Wolf氏)。
しかし依然として,価格,インストールやメンテナンスの手間,セキュリティなどの課題が残っているとCahners In-Stat社は指摘する。
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