家庭の電源線を利用するネットワークの仕様策定で,半導体やソフトウエア,ハードウエア,サービスなどの企業13社が提携し,業界団体の「HomePlug Powerline Alliance」を結成したことを,米国時間4月10日に明らかにした。

 低コストで互換性を持つ家庭内電源線ネットワーク製品の導入促進を目的としたする。「マルチメディアや広帯域接続に関連した新サービスが毎日のように発表されるなかで,家庭内ネットワークのソリューションへの注目が高まっている」(HomePlug Powerline Alliance)。

HomePlug Powerline Allianceの参加企業は,米3Com,米Advanced Micro Devices(AMD),米Cisco Systems,米Compaq Computer,米Conexant Systems,米Enikia,米Intel,米Intellon,米Motorola,Panasonic,米S3傘下のDiamond Multimedia,米Tandy/RadioShack,米Texas Instrumentsの13社。

 電源線を介した家庭内ネットワークでは,家庭内の既設のコンセントに電源プラグを差し込むだけでLANを構築できる。他の方式と異なり配線の手間が要らない。コストも低く,インストールや接続も容易という利点がある。

HomePlug Powerline Allianceでは今後,仕様の策定を進める。対応製品の第1弾は,2000年末までに登場すると見込んでいる。その他の情報は同アライアンスのサイトで提供している。

なお電源線を用いた家庭内ネットワークを手掛けるベンダには,米Intellonや米Ambient Technologiesなどがある。前者は「S3が電源線を使った家庭内LAN向けLSIの開発を手掛けるIntellon社に投資」,後者は「既設の電源線を使ったネットワークで25Mbpsのデータ伝送速度を実現」を参照されたい。


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