米Handspringが米国時間3月12日に,PDAファミリ「Visor」の新製品「Visor Edge」を発表した。Handspring社としては最初の薄型PDAである。北米と英語圏地域で直ちに発売を開始する。価格は399ドル。薄型Visor

 外形寸法は幅11.9cm×高さ7.9cm×厚さ1.1cm。重さは136gである。OSは「Palm OS 3.5.2H2」。8MバイトのRAMを搭載し,USB対応のインタフェースを備える。拡張スロット「Springboard」が付属。「VisorPhone」などPalm OS 3.5対応のSpringboard向けモジュールすべてが利用可能。バッテリにはリチウム・イオン2次電池を使い,動作時間は1回の充電で約3~4週間。

 プロセサには動作周波数33MHzの「DragonBall VZ」を採用。ディスプレイはモノクロ16階調(4ビット・グレイスケール)。「シルバー」「ブルー」「レッド」の3種類のメタリック・カラーを用意。購入可能なカラーは販売チャネルによって異なるが,Handspring.comでは全色を揃える。

 Visor Edgeには専用ソフトウエア機能「Fast Lookup」と「Silent Alarm」を組み込む。Fast Lookupでは,ペンや手書き入力機能「Graffiti」を使わずに,アプリケーション・ボタンで素早く連絡先などの情報にアクセスできる。Silent Alarmは,音を出さずに電源ボタンの下部にあるライトを点滅してアポイントを通知する。

 英語以外の言語に対応したVisor Edgeは4月に出荷する予定である。また,Visor Edgeを含むすべてのVisorファミリ製品の販売をオーストラリアとニュージーランドで3月中に開始する。

 さらに同社は,「Visor Platinum」に新たなカラー・モデル「グラファイト」を追加したことを明らかにした。価格は299ドル。米国でHandspring.comを通じて即時販売を開始する。

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