米Palmが米国時間3月6日に,PDAの新モデル「Palm m105」を発表した。エントリ・モデル「Palm m100」の後継機種である。

 米国での小売価格は199ドル。メモリをm100の4倍となる8Mバイトに増やした。パソコンとの接続用に「HotSync」クレードルが付属する。取り外し可能な外付けカバーは,m100の発売時に5色だったが新たに14色を加えた。米Palmの199ドルPDA

 Palm m105はインターネット接続ソフトウエア「Palm Mobile Internet Kit」を用意する。対応携帯電話機やモデムを介して,インターネットに接続でき,電子メールやインスタント・メッセージングを行える。対応する携帯電話機のリストは,WWWサイトに掲載している。

 Palm m105で利用可能なWWWクリッピング・アプリケーションは550種類以上にのぼり,Palm.Net WWWサイトから無償でダウンロードできる。

 Palm Mobile Internet Kitには,電子メール・ソフト「Palm MultiMail」(POP3,IMAP4)が含まれる。またSMS(Short Messaging Service)プロトコルにより,データ対応の携帯電話機を介してページャや携帯電話機とメッセージのやりとりが可能。

 Palm m105はPalm Mobile Internet Kitのほか,「AOL for PalmOS」を内蔵する。「AOL Mail」や「AOL Instant Messenger」,パーソナル化した「Buddy Lists」にアクセスすることができる。デスクトップ・パソコンと電子メールのデータを同期化する「Palm HotSync Mail」も組み込む。

 さらに,Palm m105対応のハードウエアとして小型カメラ「Kodak PalmPix」,キーボード「Palm Portable Keyboard」,データのバックアップおよび保護のためのNorthstar Mobile社製「MemorySafe」などが利用可能。

 Palm m105はPalm OS 3.5を搭載する。すでに米国で発売を開始している。米国外では3月中ごろに出荷の予定で,英語,日本語,フランス語,イタリア語,スペイン語,ドイツ語の6カ国語を用意する。WindowsとMacintosh向けCD-ROMが付属する。

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