米Handspringが米国時間12月18日に,携帯情報端末「Visor」の拡張スロット「SpringBoard」に組み込んで使う携帯電話「VisorPhone」を発売したことを明らかにした。と同社のオンライン・ショップ「Handspring.com」で提供を始めた。
小売店での販売は2001年前半となる予定。GSMサービスの無線キャリア米Cingular Wirelessが2001年はじめにもVisorPhone向けのサービスの提供を始める。
VisorPhoneの価格は,Cingular社の無線サービスを利用するユーザー向けが299ドル。まずは,米PacBellのカリフォルニア州およびネバダ州のユーザー,米BellSouth Mobilityのノース・カロライナ州,サウス・カロライナ州,テネシー州東部,ジョージア州沿岸地域のユーザーを対象にサービスの提供を始める。
「VisorPhone」はバッテリー,スピーカー,アンテナ,ボタンを装備する。ボタンは,電源用と音声メッセージ・ボタン,テキスト・メッセージ・ボタンの三つ。Visorへのインストールを簡易化するセルフ・インストール機能を備え,モジュールをスロットに差し込むだけで使える。
電源を入れると自動的にGSMネットワークにつながる。モジュールを取り外すとソフトウエアは自動的にアンインストールされる。「VisorPhoneの装着や取り外しのために,Visorの電源を入れたり切ったり,アプリケーションを閉じたりする必要がない」(Springhand社)。
GSMネットワークは,米国の約4600都市をカバーする。Cingular社以外のキャリアによるサービスの提供については,「Handspring.com」で詳細を提供している。なお,Handspring.comの無線サービス・プランを利用しない場合のVisorPhoneの価格は,499ドル。
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