米WebSurveyorが米国時間3月12日に,マーケティング専門家に関して共同で調査を行った結果を発表した。e-businessの業界団体Association for Interactive Media,米Headhunter.net,MarketingSherpa.com社と協力し,世界のマーケティング専門家1180人を対象に2001年2月1日~15日にアンケートを実施したもの。

 それによると,マーケティング部門の管理職の92%が,重要な能力として「インターネットを介した効果的なマーケティングに関する知識」を挙げた。

 興味深いことに,回答者の役職が下がるほどインターネットを介したマーケティングのスキルを重要視する割合が減少する。例えば,スタッフ・レベルの従業員のうちインターネット・マーケティング・スキルを重要と考えている割合はわずか34.8%。しかしマネージャ・レベルとスタッフ・レベルを合わせると,インターネット・マーケティングが重要ではないとする回答者は1/4だった。

 インターネット・マーケティング・スキルの重要性が最も低い分野は「販売サポート」(22.4%)と「広報関連」(20.9%)だった。

 インターネット・マーケティング専門家の平均年収は6万6030ドルで,平均賞与は4000ドル~1万5000ドルだった。マーケティング専門家全体の平均年収とぴったり一致する。しかし「貰いすぎ」と考えているインターネット・マーケティング専門家は6.7%で,その割合は他のマーケティング・プロフェッショナルよりもはるかに多い。現時点で転職を考えているインターネット・マーケティング専門家は,他のマーケティング専門家よりも少ない。

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