米IDCが米国時間8月2日に,米国のビジネス・スキル・トレーニング市場を調査した結果を発表した。市場規模は1999年の76億ドル未満から年間平均成長率17%以上で拡大し,2004年には168億ドルを超えるという。

 一方ITトレーニング市場は,1999年の時点ではビジネス・スキル・トレーニング市場より大きい94億ドル規模であるが,2004年にはビジネス・スキル・トレーニング市場と同様の168億ドル。年間平均成長率は12%である。

 「企業が主要ビジネス以外の機能を外注することがトレンドになっている。そのため企業はいっそう主要ビジネスに注力する。それがビジネス・スキル・トレーニング市場を促進する大きな原因となる。市場競争はさらに激化し,より良いトレーニング向け製品やサービスが登場し,低いコストでトレーニング・コンテンツやサービスを提供するようになる」(IDC,eLearning調査プログラムのマネージャCushing Anderson氏)。

 また,ビジネス・スキル・トレーニング市場はインストラクタが教えるという方法やテキスト・ベースの方法から,技術を駆使して「配信」するモデルに移行する。1998年に,インストラクタ型のトレーニングは市場全体の77%を占めた。しかし2004年のその割合は35%程度まで縮小するという。

 インターネットを介したトレーニング「e-learning」が急速に人気を集めている。費用対効果が高く,便利で柔軟性に富むからである。しかし顧客が素早くe-learningを受け入れる一方,ベンダがe-learningへ迅速に対応することは難しい。

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