米American Electronics Association(AEA)と米Nasdaq Stock Marketが,米国のハイテク産業を通勤時間からベンチャー・キャピタル投資まであらゆる側面から調査分析した結果を報告書にまとめ, 米国時間12月5日に発表した。

 それによると,調査対象となった60都市のうちシアトルが最も平均年収が高く,12万9300ドルだった。サンノゼの平均年収を4万4150ドル上まわった。

 シアトルは1993年~1998年にハイテク産業で2万5900人の新規雇用を生み出した。8番目に多い新規雇用数である。また,電子医療器具製造における雇用数で米国内2位(4800人),ソフトウエア・サービスでは同4位(3万1100人)につけている。

 その他のシアトルに関する主な調査結果は以下の通り。

・シアトルの技術系給与総額は98億ドルで6位。

・シアトルの技術職と非技術職では220%も給料に差がある。米国で最も格差が激しい都市である。

・シアトルにおけるハイテク産業の平均年収は1993年から1998年の間に121%上昇し,米国で最も大きい伸び率を示した。2位はオースティンの52%増。

・1997年における大学の研究開発費用は4億1000万ドルで11位。ワシントン大学が牽引した。

・1999年におけるシアトルのベンチャー・キャピタル投資は19億ドル。デンバー,シカゴ,オースティンを抜いて8位だった。

・シアトルの平均通勤時間は23.4分で40位。

・シアトルでは住民の技術利用率も高く,64%(11位)の世帯がパソコンを所有し,51%(14位)がインターネット接続を行っている。米国全体の平均よりも高い割合である。

◎関連記事
IT業界2万人の平均年収調査,男性が女性より約11% 高い---米EarthWeb
米国におけるIT系管理職の年収はおよそ5万6000ドル~12万ドル

[発表資料へ]