米AT&T Labsが米国時間3月6日に,英British Telecommunications,フィンランドNokia,NTT,米Cisco Systems,米IBM,米Microsoftなどともに開発している標準仕様を用いた音声/データ通信の試験サービスを始めたことを明らかにした。

 ネットワークに関するサービスやアプリケーションのためのAPI標準化を進める非営利の業界団体Parlay Group(http://www.parlay.org)が開発した「Open API 2.1」をベースにし,複数のネットワーク間や異なるベンダーの機器間で試験を行う。約1カ月間にわたって実施する予定。AT&T社はParlay Groupのメンバー企業である。

 試験サービスには,同じくParlayのメンバー企業であるスウェーデンのEricssonとアプリケーション・ベンダーのスウェーデンAppiumおよび米Wirenixの3社が協力してする。

 Ericsson社は第3世代の音声/データ・サービスに向けたアプリケーション・プラットフォーム「Jambala Service Capability Server(SCS)」などインフラを提供する。Appium社は統合通信アプリケーションを,Wirenix社は位置情報サービスや音声認識技術を提供する。サービスには,仮想アシスタント機能(virtual personal assistant)やコール管理なども含まれる。

 AT&T Labs社などはアプリケーション・ベンダー企業に,Open APIを用いた新サービス向けアプリケーションの開発を促していく。

 Parlay Groupには,英British Telecommunications,仏France Telecom,フィンランドNokia,NTT,米Cisco Systems,米IBM,米Microsoftなど約40社が参加している。

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