「2000年における車載用(後部座席用)エンターテインメント製品市場は売上高ベースで2億800万ドル近くに達した。2007年までに4億8000万ドル規模に成長する」。米Frost & Sullivanが米国時間12月18日に調査結果を発表したもの。

 「市場の成長は,コストを抑えたシステムを提供できるかどうかにかかっている。2000年にローエンド・システムの価格は399ドル程度にまで下落しており,今後販売数量の著しい伸びが期待できる」(Frost & Sullivan社のアナリスト,Meenakshi Ganjoo氏)。

 現在のところビデオ関連のシステムの価格は大きく下がっているが,「DVDは手頃な価格帯,いわゆる“マジック・プライス(magic price)”である300ドル~350ドルのレベルにはほど遠い」(Frost & Sullivan社)。車載用エンターテインメント製品市場は規模が非常に小さいことから,スケール・メリットを生み出すことができず,コストダウンが難しい状況となっていると分析する。

 「価格を下げるためには,ベンダー企業がターゲットとする顧客層を拡大して,より大きな需要を喚起することが必要である。潜在需要を掘り起こすためのマーケティング/販売戦略を考えるべき」(Frost & Sullivan社)。

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[発表資料]