米MotorolaとDaimler Chryslerの一部門であるMercedes-Benzの米国法人が米国時間10月2日に,Mercedes-Benz全車種の2001年モデルにテレマティックス・システム「Tele Aid」を標準装備することを明らかにした。

 自動緊急対応機能,路上での緊急時救援サービス,製品情報などを提供する。Motorola社の受注額は,向こう4年間で2億2500万ドルを超えるという。「テレマティックス・システムを全ての車種に標準装備するのは当社が初めて」(Mercedes-Benz米国法人)。初めの1年間は無償でサービスを提供する。

 Tele Aidは,Motorola社のGPS受信機および無線通信技術を取り入れた「Telematics Communication Unit(TCU)」と携帯電話の音声/データ通信機能を組み合わせる。TCUは,Motorola社が車載システム向けに開発したものである。

 Mercedes-Benzの米国法人は,国内に300以上の販売店を抱える。1999年の国内販売台数は前年比11%増の18万9437台で,過去最高を記録したという。2000年の販売台数についても,すでに現時点で前年比8%増に達しており,同社は99年の記録をさらに塗り替えるものと期待している。

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[発表資料]