米Microsoftが米国時間10月16日に,デトロイトで開幕した「Convergence 2000 Show」で「Car.NET」構想について発表を行う。

 Car.NETはMicrosoft社の「.NET」戦略を自動車業界向けに適用させたもの。.NETで提供可能なWWWサービスを,カー・オーディオやビデオ,電話,カーナビ,テレマティックス(無線データ通信システム)などの車載システムと組み合わせる。

 Car.NETに含まれる主な内容は以下の通り。

・「Car.NET Framework」:緊急応答や道路上などでの救援といったテレマティックス・サービスから,位置ベースの電子商取引サービス,CRM (customer relationship management)サービスといった次世代サービスの開発と運営のための枠組み。.NETのインフラとツールを含む。自動車メーカ,自動車関連のサプライヤやサービス・プロバイダに向ける。

・「Windows CE for Automotive」:車載システム向けの組み込みOS。運転情報システム(ITS)やカーナビなどの組み込み機器や,携帯電話,PDA,ノート・パソコンなどのモバイル機器を対象にする。

・「Mobile Information Server for Automotive」:モバイル機器向けにサービスを無線配信するためのサーバ・プラットフォーム。「Microsoft Exchange」や「Lotus Notes」などの電子メール・サーバへの接続に対応する。

・Car.NET対応サービス:Microsoft社は電子メールの同期化,電子メール閲覧,ソフトウエアの遠隔アップデートといったサービス提供に向けて,提携企業と協力していく予定である。

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