水面下の顧客の行動を把握するためには、様々な道具(システムやツール)が必要となる。現在、リードナーチャリングを行うための専門システムやツールは、市場に出ていない。代用できるツールとしては、「アクセス解析ツール」を始め、「行動ターゲティングツール」「広告効果測定ツール」「メール配信システム」などがある。しかし、これらのツールから判断できる数字は、膨大な項目数となるため、あらかじめ何の指標で判断すべきか、目的や目標値に対して、優先順位を整理することが必要となる。

 また、ナーチャリングを行う上でリードジェネレーションサイトは作って終わりではなく、「PD(S)CA」サイクルを回すことが重要である。

PD(S)CAサイクルとは

 手順1において、企業内にある複数サイトを最適化するための方法について述べたが、企画・設計(Plan)からコンテンツ制作・実装(Do)は行っても、コンテンツの更新や運用まで行っていない企業が多い。また、アクセス解析ツールで効果・測定(See)はしているものの、測定データから仮説を導き、検証・評価(Check)し、その結果から改善・処置(Act)し、さらに新しい企画・設計(Plan)までサイクルで回している企業は少ない。

 これは測定するだけで満足し、そのデータから仮説を導くための指標が整理されていないことが原因である(リードジェネレーションサイトの効果測定やKPIの設定方法については、5章を参照)。

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