こんにちは、アクトゼロの山田です。
先日の記事では、コンバージョンまでにおけるユーザーの行動プロセスやその際に必要なモチベーションの連鎖という点について考えました。
マーケティング、もといプロモーション戦略においては、消費者への注意を惹いたり、新たな気付きを与えたり、といったきっかけを作ることは非常に要素であり、中でも急成長を続けるデジタル領域においては最終的なコンバージョンまでしっかりと見据えたものでなければなりません。
多様化する商品を伝えるストーリー
マーケティング戦略の立案にあたって、目的となるコンバージョンをしっかりと生み出すためには一貫した“ストーリー”を練り上げる必要があります。この「ストーリー」というものが、まさに魔法のスパイスとも呼べるもので、成否を左右すると言っても過言ではありません。
そして、ストーリーというのは少々やっかいで、対象となる消費者の属性を見極めた上で最適なものを組み上げなければならないという、多様化の様相を呈しています。
例えば、ドイツの自動車メーカーが作成した商品のプロモーションムービーでも、そうしたターゲットに最適化したストーリーが取り上げられています。
(YouTubeから引用)
ひとつめの商品の対象者は、年齢層の高い富裕層で、言うなれば従来型のストーリーテリングが取り入れられており、新しい機能が“テロップ”入りで要所要所でアピールされています。言うなれば、売りとなる機能を伝えることで購入意欲を高めようとするものです。
(YouTubeから引用)
一方、比較的若年層をターゲットとするこちらの商品は、商品のあからさまな機能アピールは一切行われておらず、商品がもたらす、ガールフレンドや友人たちとの楽しいトリップや沢山の荷物を積んで山に海に湖にと、アクティブなライフスタイルをもたらすことが表現されています。なんなら、友達をタグ付けしてFacebookに投稿するシーンがあってもおかしくない雰囲気です。