モノがインターネット化するIoT(Internet of Things)は2015年、多くの話題を呼んだIT用語の一つだ。勃興したばかりのIT革命であることから、構成するデバイスの要素技術から関連する機器やサービス、さらにはビジネスモデルに至るまでIoTにまつわるさまざまなニュースが飛び交った。「スマート化」「インダストリー4.0」など関連する用語も多く耳にした。半面、非常に幅広い概念でわかりにくいことから、IoTで具体的に何が実現可能なのかを紹介する記事が人気を集めた。
ランキング1位は「[Part1 プロローグ]IoTとはなんだろう? 改めて考えてみる」だった。GMOインターネット特命担当技術分析官である著者が、IoTとはそもそもどんなものなのかを詳しく掘りげた。2位から4位は、米アップルが4月に発売したスマートウォッチ「AppleWatch」を分解する記事が連続してランクインした。2位「【分解!Apple Watch】[第2回]Apple Watchをお湯でふやかし、万力で開ける」、3位「【分解!Apple Watch】[第3回]Apple Watch内部に見たこともないネジ」、4位「【分解!Apple Watch】[第5回]Apple Watchの使い勝手を高尾山で試す」と、連載記事をまとめて読んだ読者が多かったようだ。
IoTで新たな挑戦をする企業の動向も比較的よく読まれた。6位の「【GE流、変革を促す3つの“エンジン”】第1回 インダストリアル・インターネット “IT企業”のGE、10億ドル投資」、9位の「【News & Trend】製造業向けIoTビジネスが拡大、富士通やNEC、NTTデータなどが乗り出す」、12位の「【News & Trend】富士通や日立がウエアラブル端末やAR技術を現場作業で実用化、浄水場などでビッグデータの収集も」などである。
変わったところでは、「【いじって遊ぶ面白工作マシン】[第3回]極小のIoTモジュール「Edison」(1) デュアルコアAtomが動くボード、小さなLCDに文字を表示しよう」が13位となった。IoT対応機器を作る動きが急速に活発になり、具体的な開発手法に興味を抱くデバイス開発者が少なくなかったようだ。