ドボン。湯気の立ち上る熱湯の中にApple Watchは沈んでいた。
遡ること5分前。ねじ穴や隙間がないApple Watchを前に分解班は考えていた。
「うーん。どうやって開けようか」。
「ディスプレーを外すしかないよねえ」。
「おっ、(分解をいち早く手掛けることで著名な)他のWebサイトが分解されてますね。接着剤をゆるめるため、(電子レンジで温める)蓄熱ジェルみたいなやつで温めてますね」。
「うちにはないなあ。じゃあ、お湯にでもつけるか」。
こうしてApple Watchがお湯に浸されることとなった。5分ほど経過した後、Apple Watchをピンセットで取り出し、軍手をした手に移す。
「熱っ!」
軍手を通しても熱が伝わってくる。これなら接着剤は緩んでいるはずだ。