様々な製品から稼働データなどを収集してビッグデータを分析し、運用・保守や次の製品開発に生かす構想「インダストリアル・インターネット」。GEは2012年11月にそのコンセプトを打ち立て、経営戦略の中核に据えた。そして矢継ぎ早に投資計画や提携戦略を打ち出した。

写真1●米GEのジェフ・イメルト会長兼CEO
写真1●米GEのジェフ・イメルト会長兼CEO
[画像のクリックで拡大表示]

 ジェフ・イメルト会長兼CEO(最高経営責任者)は、シリコンバレーに研究所を開設するなど、3年間で10億ドル(約1100億円)をインダストリアル・インターネット関連技術に投資すると宣言(写真1)。シリコンバレーだけで約1000人ものソフトウエア技術者やデータサイエンティストを抱える。グローバルでは、実に8000人規模にまでITエンジニアを拡充した。IT企業と肩を並べ、GEはまるでIT企業になろうとしているようにも思える。

 2014年8月には米EMCや米ヴイエムウェアと組み、分散処理基盤「Hadoop(ハドゥープ)」を使った新しいビッグデータ処理のアーキテクチャー「データレイク」を発表した。