金融(Finance)と技術(Technology)の融合で新しい金融サービスを生み出そうとする「FinTech(フィンテック)」。2015年は官公庁、金融機関、ベンダー、スタートアップ企業などFinTechに関する動きが活発化した年だった。米国から数年遅れで日本で盛り上がっていることもあり、海外発の記事が読まれた傾向が強い。
ランキング1位は、日経BPシリコンバレー支局の中田敦記者が執筆した「【記者の眼】FinTechの主戦場は「サブプライムローン」」。FinTechの定義が曖昧なこともあり、タイトルが指し示す通り、今後、FinTechの主戦場がどこになるのか、関心を引いた。
そしてFinTechの核となる技術についても関心が高かった。2位の「【ITpro Report】[1]潜在市場は20兆ドル…アナリストが語るFinTechとブロックチェーン2.0」、3位の「【ニュース】米Nasdaq、「ブロックチェーン」を使う未公開株式取引システム『Nasdaq Linq』を発表」、5位の「【ニュース】リクルートHD、ブロックチェーン国際送金『Align Commerce』運営企業に出資」、9位の「【News & Trend】三菱UFJがブロックチェーン技術の国際団体に加入、国内でも関連サービスが相次ぎ登場」はいずれもブロックチェーンに関する記事だ。
6位の「【News & Trend】銀行API『大公開時代』がやってきた 日本のFinTechに追い風」、7位の「【ニュース】銀行のAPI公開に向け前進、NTTデータがネットバンキングサービスに連携機能」は銀行のAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)公開についての動向記事。銀行がAPIを公開することで、PFM(個人資産管理)サービスをはじめ、多くのスタートアップ企業を巻き込むエコシステムが形成される。2016年も引き続き関心の高いテーマとして、世の耳目を集めるはずだ。