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ITpro Report

[1]潜在市場は20兆ドル…アナリストが語るFinTechとブロックチェーン2.0

浅川 直輝=日経コンピュータ 2015/11/24 日経コンピュータ

 金融IT業界のリサーチを手掛ける米セレントが2015年11月11日、「セレント イノベーション&インサイト・デー 東京 2015」を開催した。FinTech先進国である米国英国のアナリストを迎え、海外の最新動向を披露した。日本でも有望視されるFinTech分野である「ブロックチェーン」と「ロボ・アドバイザー」。両分野を中心に、世界のトレンドを伝えよう。

写真1●セレント シニア・アナリストのジョン・ドゥワイヤー氏
[画像のクリックで拡大表示]

 最初にセレント シニア・アナリストのジョン・ドゥワイヤー氏が「フィンテック: その本質とブロックチェーン2.0」というテーマで講演した(写真1)。

 ドゥワイヤー氏は、オンライン決済、自動融資、ロボアドバイザー(資金運用支援)、ブロックチェーンなど世界のFinTech関連投資は、2014年には前年比で3倍の120億ドル(約1兆4000億円)に膨れあがったことを紹介した。うち米国が95億ドル、欧州が15億ドル、9億ドルがアジアという内訳になるという。

 ここまで巨額の投資を集めている理由には、FinTechの潜在市場の大きさがある。「1日当たりのFX売上高は5兆ドル、運用アドバイスを受けていない資金が米国だけで13兆ドル、有価証券の年間決済処理額は2000兆ドル。決済処理額の1%でもロボアドバイザーやブロックチェーンが使われれば、20兆ドルの巨大な新市場が生まれる」(ドゥワイヤー氏)。

 同氏は、FinTechをめぐる5つの重要な技術テーマを挙げた(図1)。

図1●FinTechをめぐる5つの重要テーマ
[画像のクリックで拡大表示]

 最新のテクノロジーで金融規制に素早く対応する「RegTech」、リアルタイムのリスク引き受けを可能にする「リアルタイム取引」、集中型システムを介さずにピア・ツー・ピアで取引を実行する「分散型システム」、ディープラーニングなど最新の認知技術を金融に適用する「コグニティブシステム」、金融システム全体の信頼性を担保する「サイバーセキュリティ」である。

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