米Microsoft,食肉生産者関連の非営利団体U.S. Animal Identification Organization(USAIO),家畜要トレーサビリティ・ソフトウエアを手がける米ViaTraceが米国時間3月1日に,肉牛などのトレーサビリティ用データベースを構築すると発表した。家畜の出生から食肉処理までの移動状況を確認できるようにする。

 データベース構築は2つの段階に分けて進める。第1段階では,州政府やほかの活動団体の協力を得て,データを収集する。具体的には,米農務省が2005年1月から17州で試験的に運営しているプロジェクトのデータと,National Bison Associationの集めた10州のデータを使う。

 2006年第3四半期に開始予定の第2段階では,生産者が直接データを入力できるようにする。入力は「HP iPAQ Pocket PC」などのPDAやパソコンのほか,電話と書類でも受け付ける。

 データベースの開発はViaTrace社が行い,「Microsoft SQL Server 2005」「Visual Studio 2005」「Windows Server 2003」「Windows Mobile」「Microsoft Office 2003」「Microsoft Windows XP」「Internet Explorer」といったMicrosoft社製プラットフォーム上で動かす。運営はUSAIOが担当する。

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