生肉/鳥肉の企業間取引(BtoB)の標準化を進める非営利団体Meat and Poultry Data Standards Organization(mpXML)と米Uniform Code Council(UCC)が,生肉/鳥肉向けのBtoB標準規格を共同開発する。mpXMLが米国時間7月12日に明らかにしたもの。

 標準規格を新たに開発することで,サプライ・チェーンの効率改善,小売店における生肉の分類管理の改善,より詳細な情報のコード化を目指すという。「より詳しく情報をコード化できるようにすることで,食肉製品の追跡を可能にし,食品の安全性を強化し,サプライ・チェーン全体で利用可能な品質管理プログラムを実現する」(mpXML)

 「この標準規格が使用されるようになれば,中心的な店舗で使っている商品管理機能を周辺店舗でも利用できるようになり,大きな投資回収を期待できる」(mpXML)

 「“生肉”は文字通り“生もの”なので,収益をあげられる時間が限られており,非効率的なビジネス習慣のため利益率が小さい。標準規格を導入してサプライ・チェーンのコストを削減することで,企業は事業運営のコストを気をとられず,事業の拡大に集中できるようになる」(UCC社上級副社長兼COOのMike DiYeso氏)

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