カナダのSandvineは現地時間1月31日,北米と欧州におけるVoIPの利用状況に関して2005年11~12月に調査した結果を発表した。それによれば,ブロードバンド・サービス・プロバイダがバンドル製品として自社ブランドで提供するVoIPサービスが好調なことが明らかになった。

 北米では,ブロードバンド・サービス・プロバイダのVoIPサービスが,VoIPによる総通話時間の53%を占めた。独立系のVoIPプロバイダとしては,米Vonageのシェアが21.7%,前年9月から米eBay傘下となったSkypeが14.4%だった。残りの10.9%は,その他の独立系プロバイダが占めた。

 米Yankee Groupメディア・リサーチのBoyd Peterson氏は「ブロードバンド・プロバイダ・ブランドのVoIPは,引き続きこれらプロバイダの売り上げ成長をけん引するとともに,トリプルプレイの成功を導く要因になるだろう」とコメントしている。

 欧州では,ブロードバンド・プロバイダのVoIPサービスが,VoIPの総通話時間に対して51.2%のシェアを獲得した。Skypeのシェアは1年前の90%から45%に大きく後退している。Vonageのシェアは1%未満でその他の独立系プロバイダが3.5%だった。

 Sandvine社マーケティング/販売担当上級副社長のTom Donnelly氏は「欧州と北米において,消費者は明らかにブロードバンド・サービス・プロバイダによって提供されるVoIP製品を支持している」と述べている。

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