米Symantecは米国時間1月17日に,消費者および企業向けアンチウイルス製品に対する自動アップデートの実施を明らかにした。同社が消費者向け製品で随時アップデートを提供するのは初めてという。

 同社はこれまで,ソフトウエアのアップデートは毎年の新版リリースの際に行っていた(InfoWorld)。

 同社は昨年12月に,「Norton Internet Security 2006」「同AntiVirus 2006」「同SystemWorks 2006」「Symantec AntiVirus Corporate Edition 10.0」「同Client Security 3.0」に対して,自動アップデート機能「LiveUpdate」を通じてスキャニング・エンジンの更新を行った。また,重要なアップデートとして新機能「Auto-Protect Spyware Blocking」も提供した。

 更新後のスキャニング・エンジンは新たなドライバ技術によりカーネル・モードで作動し,「従来のスキャニング方法では見つけ出せない悪意のあるコードを除去する」(同社)

 Symantec社はまた,早期警戒セキュリティ・システムの最新版「Symantec DeepSight Threat Management System 7.0」を1月16日に発表した。今月中に利用可能とする。

 悪意のあるコードでドメインが指定された企業に対して通知を行うドメイン・アラート機能を備えるほか,アドウエアやスパイウエアに関する詳細な分析を提供する。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,「現行バージョンは年間あたり1万4995ドルからだが,最新版は同9995ドルからとなる見込み」(Symantec社グループ・プロダクト・マネージャのDee Liebenstein氏)。

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