米Symantecは米国時間12月15日に,サブスクリプション・ベースのスパム防止サービス「Symantec Premium AntiSpam」を発表した。同社のセキュリティ製品「Symantec Mail Security」および「Symantec AntiVirus Enterprise Edition」を導入している顧客企業向けに,オプションで提供する。

 同サービスの導入では,新たにソフトウエアをインストールしたり,管理作業を追加したりする必要がないという。

 Symantec Premium AntiSpamは,同社が今年買収した米Brightmailの技術を用いる。スパム・シグネチャ,ヒューリスティクス,言語特定,優先付け手法などをベースにした20以上のフィルタリング技術を使い,10分ごとに情報を自動更新する。「企業は,95%という高確率でスパムを検出できる。また誤検出が非常に少ないため,ユーザーは振り分けられたスパム・メールを閲覧することなく,安心して削除できる」(同社)

 Symantec Mail Securityは企業向けのウイルス対策ソフトウエア。ウイルスやスパムから電子メールを保護するためのスパム・ツール,カスタム・フィルタリング機能,カスタム遮断リストなどを備える。Symantec AntiVirus Enterprise EditionはSymantec Mail Security系列の製品で構成し,グループウエア・サーバーやゲートウエイ向けにウイルス防止機能,コンテンツ・フィルタリング機能,スパム遮断機能などを提供する。

 Symantec Premium AntiSpamは年内にサービスを開始する。サブスクリプション・ベースの価格体系とする。

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