米Microsoftは,パソコン保守サービス「Windows OneCare Live」の一般向けベータ提供を開始した。同社OneCare部門が米国時間11月29日にブログで明らかにしたもの。同サービスは夏以来,一部テスターを対象にした限定ベータ・テストを実施し,改良を図っていた。

 Windows OneCare Liveは,ウイルスやワーム,スパイウエアに対抗するだけでなく,パソコン上のデジタル写真/音楽,財務データ,ソフトウエアなどをバックアップする。さらに,パソコンの処理性能が落ちたり,システムが混乱した状態になったりすることも防ぐという。

 新たに追加した主な機能は以下の通り。

  • 外付けハード・ディスク装置のバックアップ
  • 右クリックによるファイルやフォルダのスキャン
  • 「MSN Messenger」で受信したファイルの自動スキャン
  • ヘルプ・センターの強化
  • Windows OneCareと衝突する製品をアンインストールするための自動アシスタンス
  • 「Microsoft Update」との統合

 ベータ版Windows OneCare LiveはMicrosoftのWebサイトから直接アクセス可能。Windows XPの米国版を使っているユーザーであれば利用できる(米メディアの情報)。ただし「テスター数よりもユーザー体験のクオリティを重視するため,(テスター数が多い場合は)一時的にアクセス待ち状態になる可能性がある」(同社)。

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