米Sun Microsystemsは米国時間11月30日,サーバー向けJavaシステム「Java Enterprise System(Java ES)」とネットワーク管理システム「Sun N1 Management」のソフトウエアをオープンソース化することを明らかにした。同社Webサイトから無償でダウンロードできる。

 Sunは,新たに無償公開するこれらソフトウエアとオープンソースの「Solaris OS」を組み合わせ,オープンなインフラ・ソフトウエア・プラットフォーム「Solaris Enterprise System」として統合する。同プラットフォームは,「構成ソフトウエアのすべての利点をあわせ持ちながら,顧客が使用OSの要件に応じて個別にコンポーネントを導入できる」(同社)。

 Solaris Enterprise Systemには「Solaris 10 OS」のオープンソース版と「PostgreSQL」データベースをはじめ,主に以下の無償ソフトウエアが含まれる。

  • Java ES:「Sun Java Identity Management Suite」「Sun Java Integration Suite」「Sun Java Communications Suite」「Sun Java Application Platform Suite」「Sun Java Availability Suite」「Sun Java Web Infrastructure Suite」
  • Sun N1 Management:「Sun N1 System Manager」「Sun N1 Service Provisioning System」「Sun N1 Grid Engine」
  • 開発ツール:「Sun Studio 11」「Sun Java Studio Enterprise 8」「Sun Java Studio Creator」
  • その他:「SunRay Server」「Sun Secure Global Desktop Software」

 Java ESソフトウエアや開発ツールは,Solaris OS環境だけでなく,Windows,HP-UX,Linux環境向けにも無償で導入できる。

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