UNIX互換オープンソースOS「FreeBSD」を推進する非営利団体FreeBSD Foundationの開発プロジェクトであるFreeBSD Projectは米国時間11月4日に,FreeBSDの最新バージョン「6.0」の公開を明らかにした。

 最新版では,マルチスレッド・ファイル・システムにより,ローカル・ディスク,RAID,ネットワーク・ファイル・システム,SANへのデータ・アクセスが大幅に向上した。無線デバイスのサポートを拡張し,WPAセキュリティ・プロトコルへの対応を追加した。「NDISulator」の強化も図り,Windowsネットワーク・ドライバをネイティブで利用できる。

 そのほか,マルチプロセサ環境での効率性も高めたという。8基以上のプロセサをサポートし,米AMDのデュアル・コア版「Opteron「Opteron」プロセサなどに対応する。

 FreeBSD 6.0の対象アーキテクチャはi386,pc98,alpha,sparc64,amd64,powerpc,ia64。詳細な情報やダウンロード可能なBittorrentサイトおよびFTPサイトは,FreeBSD ProjectのWebサイトで掲載している。

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