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 米Upstartleは米国時間11月21日に,Webベースのワープロ「Writely」をオープンなファイル形式OpenDocument Format(ODF)に対応させた。Upstartle社が同日明らかにしたもの。

 これにより,米Microsoftのワープロ「Word」やオープンソースのオフィス・スイート「OpenOffice.org」で作った文書をWritelyにアップロードしたり,逆にWritelyから文書をダウンロードしたりできるようになった。

 Writelyは,Ajaxと呼ばれる手法で開発されたWebブラウザ上で動くワープロ。2005年8月よりベータ版を利用可能としていた。使用にあたってパソコンに特別なソフトウエアをインストールする必要がない。「Webベースの電子メール・サービスが『1台のパソコンからしか電子メールにアクセスできない』という根本的な問題を解決したように,Writelyを使うと,インターネットに接続されいればどのパソコンでも文書の利用や編集が行える」(Upstartle社)

 なお米メディアは(CNET News.com)Upstartle社が,WritelyをPDFとRTFにも対応させる計画であると報じている。

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