XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)のメンバーは,XMLベースのファイル形式「Open Document Format for Office Applications(OpenDocument)1.0」をOASIS標準(OASIS Standard)として承認した。OASISが米国時間5月23日に明らかにしたもの。

 OpenDocumentはロイヤリティ・フリーの仕様で,テキスト,スプレッドシート,チャート,グラフィカル文書向けに,単一のXMLスキーマを用いる。HTML,SVG,XSL,SMIL,XLink,XForms,MathML,Dublin Coreといった既存の標準規格をサポートする。

 OASISでOpenDocumentに取り組む技術委員会(TC:Technical Committee)は,今後もOpenDocumentの拡張を図り,オフィス・アプリケーションで進められている開発に対応させるとしている。

 なお,米IBMや米Sun Microsystemsが,OpenDocumentの支持を表明しているという。Sun社のオフィス・スイート「StarOffice 8」では,「OpenDocumentをデフォルトのファイル形式として採用する」(Sun社テクノロジ担当ディレクタのTim Bray氏)。

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