米VeriSignが,コンテンツ配信から課金,加入者管理といった一連の作業を処理できる無線通信事業者向けサービス・スイート「VeriSign Wireless Commerce Suite」を,米国時間11月16日に発表した。これは,コンテンツ配信,決済,端末設定,ユーザー管理などの機能を提供する。音声/データ/各種コンテンツ・サービスの利用料金を,後払いおよび前払いのいずれでも処理できる。ユーザーが使用している機器の管理や,コンテンツのプッシュ配信といった機能も備える。

 同サービス・スイートを構成する各サービスの概要は以下の通り。

  • VeriSign PrePayIN:音声/データ・サービスの課金をリアルタイムに処理
  • VeriSign Settlement and Exchange Services:ローミング・サービスの料金を集約
  • VeriSign Billing and OSS:コンテンツ配信から課金,決済,顧客サポートなど,6種類の機能を提供
  • VeriSign Mobile Content and Commerce Services:コンテンツ配信やデジタル著作権管理を実現
  • VeriSign Wireless Number Portability:番号ポータビリティへの対応を支援

 「VeriSign Wireless Commerce Suiteを利用すると,キャリアは新しいサービスや統一した操作性を持つサービスを容易に提供できる。その際,多額の設備投資を実施する必要がなく,事業の最優先課題を見失わずに済む」(VeriSign社通信サービス担当上級副社長兼ジェネラル・マネージャのVernon Irvin氏)。

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