米Cybertrustは米国時間10月27日に,元米Hewlett-Packard(HP)CEOのCarly Fiorina氏が取締役会に加わったことを明らかにした。

 Cybertrust社CEOのJohn Becker氏は,「Fiorina氏は技術がビジネスや行政に与える影響について豊富な知識と洞察力を持っている。同氏のリーダーシップと経営経験は当社にとってすばらしい財産になるだろう」と述べた。

 「情報セキュリティは,今後数年間にわたって,情報業界の成長と革新を推進する重要なカギとなる。Cybertrust社は,世界セキュリティ市場を先導する立場にある」(Fiorina氏)

 Fiorina氏は,1999~2005年にHP社の社長兼CEOを務め,2000~2005年は取締役会会長を兼任した。同氏は2002年にHP社と米Compaq Computerの大型合併を実現。しかしこれは多くの非難を呼んだ。2005年2月に「戦略実施の方針について役員会と意見の対立があり」,辞任に追い込まれた(関連記事)。

 Cybertrust社は,バージニア州に本社を構える未公開企業。企業および政府機関向けに専門サービスやマネージド・サービスを提供している。

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