イスラエルのCheck Point Software Technologiesは米国時間10月6日に,侵入防止製品ベンダーの米Sourcefireを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収総額は約2億2500万ドル。すでに両社役員会とSourcefire社株主の承認を得ており,取引は2006年第1四半期に完了する見込み。

 Sourcefire社は,ミッションクリティカルな企業ネットワークのセキュリティ確保に向けた製品を手がける未公開企業。オープンソースの不正侵入検知ソフトウエア「Snort」の作成者が2001年に立ち上げた。

 Check Point社は,Sourcefire社買収により,社内,Web,エンドポイント向けセキュリティ製品の強化と,急成長する侵入検知およびネットワーク識別の分野における事業拡大を図る。同時に,Sourcefire社の顧客企業やSnortコミュニティとの関係構築にも注力する。

 Check Point社会長兼CEOのGil Shwed氏は,「Sourcefire社の『Intrusion Sensor』『Real-time Network Awareness(RNA)』『Defense Center』製品は,当社の内部セキュリティ向け構想と一致しており,『InterSpect』や『Integrity』製品を補完するもとのして理想的だ」と語る。「今回の買収で,当社は,消費者から大企業を含むあらゆる顧客に,包括的なエンド・ツー・エンドのインターネット・セキュリティを提供できる」(同氏)

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