米Cisco Systemsは米国時間9月27日,ネットワーク・セキュリティ対策の新製品「Incident Control System(ICS)」と「Distributed Threat Mitigation for Intrusion Prevention Systems(IPS)」を発表した。

 ICSでは,Trend Micro社のTrendLabsが提供する最新のセキュリティ侵害情報やウイルス・シグネチャを活用して,ネットワークの脅威に対処する。Cisco社とTrend Micro社は2004年に提携を発表しており,ICSは両社の協力による第2弾製品となる。10月から9200ドルで販売を開始する。

 Distributed Threat Mitigation for IPSは,ローカルで発生した脅威への対処を強化。「顧客は,迅速かつ正確に攻撃を特定,管理,排除し,ネットワークのセキュリティ・ポリシー準拠を管理できる」(同社)。セキュリティ・イベント監視および分析システム「Cisco Security Monitoring, Analysis and Response System(CS-MARS)バージョン4.1」の一部として,標準サポート契約を結んでいる顧客に10月より提供する。

 同社は,侵入防止システムの新バージョン「IPS version 5.1」とネットワーク機器向けOSの最新版「IOS Software Release 12.4(4)T」も発表した。IPS version 5.1は単一のインタフェースで最大255の仮想LAN(VLAN)をサポートする。IOS Software Release 12.4(4)Tでは,新たな被害拡大防止機能を備える。

 IPS version 5.1は9月から,IOS Software Release 12.4(4)Tは11月から,標準サポート契約を結んでいる顧客を対象に,利用可能とする。

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