米Cisco Systemsは,侵入検知/防止システム向け管理ソフトウエア「CiscoWorks Management Center for IDS Sensors(IDSMC)」「Monitoring Center for Security(Secmon)」のぜい弱性を修正するアップデータを公開した。Cisco社が米国時間8月22日に明らかにしたもの。同社のWebサイトから無料でダウンロードできる。

 IDSMCは,侵入検知システム「Cisco Intrusion Detection Sensor(IDS)」と侵入防止システム「Cisco Intrusion Prevention System(IPS)」の設定を行うネットワーク・セキュリティ・ソフトウエア・エージェント。SecmonはIDSMCと関連性の高いソフトウエアで,ネットワーク装置からイベントを収集し,表示/報告を行う。

 問題のぜい弱性は,IDSMCとSecmonのSSL証明書確認機能に存在していた。このぜい弱性を悪用すると,ログイン用証明書を集め,IDSMCとSecmonに偽情報を渡すことで,Cisco IDSおよびCisco IPSに悪影響を及ぼしたり,報告機能を損なったりできるという。

 ぜい弱性が存在するバージョンは,IDSMCが2.0と2.1,Secmonが1.1~2.0と2.1。

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