フィンランドのNokiaは現地時間9月13日,同社の2005年第3四半期(7~9月期)の業績が従来予測を上回る見込みであることを明らかにした。同社は,売上高の予測を,これまでの79億~82億から84億~85億ユーロの範囲に引き上げた。1株あたり利益の予測も0.18~0.19ユーロに修正した。前回の発表では,0.14~0.17ユーロの範囲を見込んでいた。

 同社は,上方修正の理由として,7月と8月における携帯電話機に対する堅調な需要が同社の予測を上回っており,平均販売価格も予想したほど下落していないことを挙げている。また,コスト・コントロールの成功も一因になっているという。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,同社の携帯電話機の平均販売価格は,第1四半期の135ドルから第2四半期には129ドルに低下している。同社は,さらに価格圧力がかかるとともに,新興市場において低価格な携帯電話機の売り上げ台数が増加するため,平均販売価格の下落に拍車がかかると予測している。

 同社の第3四半期決算は,10月20日に正式に発表される予定。

◎関連記事
フィンランドのNokia,中国に新しいモバイル・インフラの研究開発センタ
フィンランドNokiaの2005年Q1決算は17%増収,中国・アジア太平洋が好調
「2004年世界携帯電話販売台数は前年比30%増,首位はNokiaが維持」,米Gartner調査
フィンランドNokia,2006年6月にCEOを交代
米TI,フィンランドNokiaに携帯電話端末向けシングル・チップ・ソリューションを提供

発表資料へ