台湾のVIA Technologiesが,Intel Pentium 4および同Celeronプロセサ対応の新型チップセット「VIA P4M800 Pro」を現地時間9月2日に発表した。中低価格帯パソコン向けの各種マルチメディア機能を提供可能で,グラフィックス・コアを内蔵している。

 同チップセットについて,VIA社マーケティング担当副社長のRichard Brown氏は「全世界で広く利用され,特にインドや中国などの新興市場で多く使われた『VIA P4M』チップセット製品系列を継承する製品」と説明する。

 システム・バス(FSB)のクロック周波数は最大800MHz。メモリーはDDR2 533/400およびDDR 400/333/266のSDRAMに対応しており,さまざまな価格帯に合わせたシステム構成が可能という。

 Integrated Graphics Processor(IGP)コア「S3 Graphics UniChrome Pro」を内蔵し,2次元/3次元グラフィックスや,最大1080p(1920×1080ピクセル)の高精細映像を処理できる。音声は6チャンネル出力の「VIA Vinyl」に対応する。

 サウス・ブリッジ「VIA VT8237R」と組み合わせると,ネイティブSerial ATA(SATA),RAID 0/1/0+1対応の仮想RAID「V-RAID」,GビットEthernetなどが利用できる。

 既に出荷を開始しており,搭載マザーボードは近く利用可能になる。

◎関連記事
台湾VIAが新プロセサ製品系列「VIA C7」を発表,2.0GHzで20W
米Intel,家庭向けエンタテインメントPC用の基盤技術「Intel Viiv」を発表
米Intel,バリューPC向け64ビット対応プロセサ「Celeron D」6モデルなどを発表
周波数至上主義の終焉を宣言――転換期を迎えた「ムーアの法則」
米Transmetaの新たな事業戦略,「知的財産のライセンスに主軸を移行」
「2005年の世界PC市場,出荷台数は伸びるものの売上高はほぼ横ばい」,米Gartnerの調査
「05年Q2の日本を除くアジア太平洋PC市場,出荷台数950万台で前年同期比17%増」,米調査
「2005年Q2の世界PC出荷台数,予測を上回る15%増」,米Gartner

[発表資料へ]