米Transmetaは米国時間1月21日に,今後の事業戦略の概要を発表した。 「Crusoe」「Efficeon」ファミリといったx86対応マイクロプロセサの開発と販売を主軸にしている現在のビジネス・モデルを2005年第1四半期に修正し,知的財産と技術のライセンス供与に焦点を移していくという。

 Transmeta社社長兼CEOのMatthew R. Perry氏によれば,同社は過去2年間に,プロプライエタリ技術と知的財産をもとにした売上創出に取り組んできたという。「さらに戦略を推進するために,世界規模の民生電子機器メーカーの1社と,当社にとって3件目となる『LongRun2』のライセンス契約を,1月20日に締結した」(同氏)

 また,その他の大手企業と,電力管理技術のほか,マイクロプロセサ設計および開発に関して交渉中としている。

 Perry氏は,「直接あるいは何らかの戦略提携を通じて,当社製品と技術の継続を望む声が,顧客から寄せられた」と述べ,重要な顧客の製品要求には引き続き対応していく意向を明らかにした。

 またリストラ策の一部として,3月31日付けで,ビジネスの展望に沿った組織再編を実施する。米メディアの報道(InfoWorld)によると,これには従業員削減計画も含まれており,「対象人数は今後数か月における事業見通しで決まる」(Transmeta社マーケティング担当上級バイス・プレジデントのArt Swift氏)。

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