米Intelが,32ビットと64ビットの両アプリケーションを動作させる技術Intel Extended Memory 64 Technology(Intel EM64T)に対応する低価格デスクトップ・パソコン向けプロセサの新版「Intel Celeron D processor 351」「同346」「同341」「同336」「同331」「同326」を,米国時間6月27日に発表した。いずれも既に利用可能となっている。

 製造プロセス・ルールは90nmで,LGA775ソケットに対応。Windows XP Service Pack 2と組み合わせてウイルスやワームなどの動作を阻止する「Execute Disable Bit」技術も採用した。システム・バス(FSB)のクロック周波数は533MHzで,256Kバイトのレベル2(L2)キャッシュ・メモリーを内蔵する。各プロセサの動作周波数は以下の通り。

・Celeron D 351:3.20GHz
・Celeron D 346:3.06GHz
・Celeron D 341:2.93GHz
・Celeron D 336:2.80GHz
・Celeron D 331:2.66GHz
・Celeron D 326:2.53GHz

 Celeron D 351を「Intel 915 Express」「同910 Express」チップセット製品系列と組み合わせると,7.1サラウンド・サウンドなどが再生可能な次世代オーディオ技術「Intel High Definition(HD)Audio」や,グラフィックス・コア「Intel Graphics Media Accelerator 900(Intel GMA 900)」の利用が可能となる。

 また同社は同日,新型プロセサ「Intel Celeron D processor 350」も発表した。既に利用可能となっている。製造プロセス・ルールは90nmで,ソケットはmPGA478。動作周波数は3.20GHz,FSBクロック周波数は533MHz,L2キャッシュ・メモリーは256Kバイト。Execute Disable Bitは採用したが,Intel EM64Tには対応していない。「Intel 910 Express」チップセット製品系列のほか,「Intel 845」「同865」とも組み合わせられる。

 これらプロセサの1000個ロット時の単価は73~127ドル。

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