米eBay子会社のPayPalは米国時間8月31日に,低価格デジタル・コンテンツ向けの決済処理手数料を新たに設定した。ビデオ・ゲーム,オンライン・グリーティング・カード,携帯電話向けコンテンツ,デジタル音楽など,2ドル未満の商品を対象とする。

 オンライン小売店は,より少ない決済手数料で低価格商品を販売できるため,「ユーザーは,会員登録を行ったり,前払いのアカウントを取得することなく,99セントの着信音などを1回ずつ購入できるようになる」(PayPal社少額決済事業ディレクタのPeter Ashley氏)。

 小売店が負担する手数料は,商品価格の5%とトランザクション1回あたり5セント。「業界の平均的な手数料は,商品価格の約2%とトランザクション1回あたり20~30セントなので,低価格商品を販売した場合,小売店は40~60%の節約になる」(同社)

 PayPal社は,今回発表した手数料のほかに,商品価格の1.9~2.9%とトランザクション1回あたり30セントの標準手数料も提供している。

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