オープンソースのソフトウエア開発環境を開発している団体Eclipse Foundationが,統合開発環境(IDE)「Eclipse Platform」用C/C++プラグインの新版「C/C++ Development Tools(CDT)3.0」をカナダで現地時間8月22日に発表した。組み込みシステムやLinux環境の開発者をターゲットとし,旧版に対して拡張性や性能を向上させたという。
CDTは,アプリケーション開発プラットフォームEclipse Platformで利用可能なC/C++用開発ツール。これまで,米IBM,米Intel,米MontaVista Software,米Novell,米PalmSource,カナダQNX Software Systems,米Tensilica,米Texas Instruments(TI),米Timesysといった組み込み/Linuxベンダーが採用してきた。新版の開発は,QNX社を中心に進めた。
新版は,ソースの構文解析処理を高速化しており,その結果「検索がより高速かつ正確になった」(Eclipse Foundation)。DOMベースの言語モデルの強化を図り,検索やリファクタリングが行いやすくなった。検索に使用するインデックス生成モジュールをプラグインで交換可能としたため,CTag方式やCDT方式などが選べる。
外部ビルド・コマンドを起動する際に,すべての環境変数を設定できるようにした。外部ツールの組み込みも容易になり,サードパーティなどがCDTの機能を拡張しやすくなった。
米メディアの報道(internetnews.com)によると,CDT 3.0はEclipse 3.1プラットフォームで使用できる。ライセンスはEclipse Public License(EPL)を適用するという。
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