米Macromediaは,オープンソース・ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationに参加する計画を米国時間6月6日に発表した。同社は,アドインのプロバイダとしてEclipse Foundationに参加する。

 同日,同社は,統合開発環境「Eclipse」をベースとする次世代のRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)の提供予定も明らかにした。

 同社が提供を予定しているRIA製品(コードネーム「Zorn」)は,Macromedia Flexフレームワークを使ってRIAを開発するためのツール群を提供する。Flexサーバーは,標準をベースとするFlex開発フレームワークとランタイム・サービスのセットを組み合わせてエンタプライズ級のインターネット・アプリケーションを提供する。

 同日発表した開発プラットフォーム「Macromedia Flash Platform」を利用することにより,より効果的で印象的なアプリケーションの開発が可能になるという。

 Flash Platformは,さまざまなブラウザ,OS,デバイスで実行できるコンテンツ,アプリケーションの開発を可能とするもの。Flash Platformには,クライアントランタイム,SWFファイル形式,プログラミング・モデル,開発ツール,専用のサーバ技術が含まれる。

 Flash PlatformのバックボーンとなるFlash Playerは,コードネーム「Maelstrom」と呼ばれており,次世代版が開発されている。Maelstromは,開発者がFlashベースのユーザー・インタフェースを作成するために必要なものをすべて提供している。Flashの表現力とパフォーマンス強化するとともに,フォント表示に大幅な改善が加えられた。品質を高めた新しいビデオ・コーデックを採用している。現在,ベータ段階にあり,年内にダウンロード提供が予定されている。

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