ソフトウエアは“生もの”。リリースされた瞬間から“鮮度”が落ちていく。例えば,開発者やメーカーによるテストでは見つからなかった欠陥(バグ)が,多数のユーザーに実際に使われることで,次々と発見されていく。
バグの中には,セキュリティ上の問題を引き起こす脆弱(ぜいじゃく)性も含まれる。攻撃者にとって,脆弱性は格好の標的。脆弱性を悪用すれば,コンピューターウイルスなどを容易に感染させることが可能となるからだ。
機能も陳腐化していく。リリース時点では最新技術であっても,時間がたてば,それ以上の技術が開発されて,ほかのソフトウエアには実装されていく。ユーザーの中には不満を覚える人も出てくるだろう。
以上のことは,どのようなソフトウエアにも当てはまる。Windowsも例外ではない。そこでマイクロソフトでは,Windowsを最新の状態にするプログラム(「更新プログラム」などと呼ばれる)をインターネット経由で自動的にインストールする機能を用意している。それが「Windows Update」だ。
ここで,「Windows Updateって,何?」と思ったWindowsユーザーは要注意。あなたのパソコンは,最新の状態ではない可能性がある。
目次
・第1回 何はなくとも自動更新・第2回 もはや最低限のマナー
・第3回 Officeも一緒に更新
・第4回 自動更新にしたら遅くなる
・第5回 更新プログラムの内容を知りたい
・第6回 途中で失敗したかもしれない
・第7回 Genuine Advantageって何?
・第8回 提供されるプログラムの種類は?
・第9回 なりすましサイトの心配はないの?
・第10回 個人情報は送信されないの?
・第11回 Windows以外の自動更新は?
・第12回 再インストールしたらやり直し?