Windows Updateを利用する一番の理由は,セキュリティのため。というのも,脆弱性を放置しておくと,ほかのユーザーにも迷惑をかけるからだ(図7)。自分がウイルス被害に遭うだけならまだしも,ほかのパソコンを攻撃するための踏み台に悪用される。被害者だけではなく,加害者にもなる可能性がある。

図7●やらないと人に迷惑がかかる
図7●やらないと人に迷惑がかかる
Windowsのプログラムを更新する最大の理由は,セキュリティ上の欠陥(脆弱性)を修正するため。脆弱性があると,悪質サイトにアクセスしただけでウイルスに感染する恐れなどがある。ウイルスに感染すると,別のパソコンを攻撃する踏み台に悪用されることもある。被害は自分だけにとどまらないこんなときは手動で更新する
[画像のクリックで拡大表示]

 Windows Updateでは,セキュリティに関する修正だけではなく,安定性や信頼性を向上させるプログラムも提供される。

 マイクロソフトが重要だと考える新機能も提供される。例えば,新ブラウザーのInternet Explorer 7(IE7)日本語版は,2008年2月13日に自動更新での配布を開始する予定。

 手動でWindows Updateを行うことも可能だ(図8)。「今すぐ最新の状態にしたい」という場合には,自動更新を待たずに,手動で実施する(図9)。

図8●手動でWindowsUpdateを実施
図8●手動でWindowsUpdateを実施
スタートメニュー(左)もしくはInternet Explorer(IE)の「ツール」(右)から「Windows Update」もしくは「Microsoft Update」をたどると手動で更新できる。
図9●手動でWindowsUpdateを実施
図9●手動でWindowsUpdateを実施
今すぐ確実に更新が必要だと分かっているときは手動で更新した方がよい。自動では更新されないオプションのプログラム(例えばWindows Media PlayerやMicrosoft .NET Frameworkの新版)を利用したい場合にも手動で更新する自動更新では適用されないVistaの更新プログラム例

 重要度が高くないプログラムをインストールする場合にも,手動で更新専用ページにアクセスする必要がある(図10)。自動更新では重要度が高いプログラムしか配信されないからだ。

図10●自動更新では適用されないVistaの更新プログラム例
図10●自動更新では適用されないVistaの更新プログラム例
Windows Vistaにぜひ適用してほしいとマイクロソフトが勧める更新プログラムの例。このようにプログラムの動作を安定させたり,処理速度を若干向上させるような修正プログラムは自動更新では適用されないため,手動で更新する必要があるMicrosoft UpdateならOffice製品も更新できる
[画像のクリックで拡大表示]