プライバシ保護団体のTRUSTeは,消費者がオンラインで電子メール・アドレスを提供した結果,スパム送信の対象とならないことを保証する認定プログラムを発足した。TRUSTeが米国時間7月26日に発表した。

 同プログラムにより,TRUSTe社は,同団体が定める基準に従って電子メールと個人データを扱っていることが認められた企業や組織のWebサイトに対して「We Don't Spam(スパムは送りません)」というシールを発行する。Webサイト側は,画像データのシールをWebに貼り込むことで,そのサイトがスパムを送信しないことをユーザーに示すことができる。

 同グループによれば,データ収集過程において,消費者からの信頼を得ることはオンラインの顧客登録率の向上にもつながる。オンライン・マガジンの「AskMen.com」が同プログラムの試験運用に参加したところ,シールを表示するようになってから登録数が7%増加したという。

 同シール・プログラムは,米DoubleClickと米Return Pathの技術と資金サポートを受けて作成された。TRUSTeは,認定,モニターとともにReturn Path社のBonded Sender Programの監視を行う。

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