米Return Pathが,電子メール・マーケティングに関する調査結果を米国時間3月22日に発表した。それによると,2004年に大手インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)は配信許可取得済み(パーミッション・ベース)電子メールの22%をスパムと判断し,配信しなかったという。配信拒否率は,2003年後半に比べ3.3ポイント増えた。

 配信拒否される割合は電子メールによって異なり,1~57%の範囲にばらついた。ISPによる差もあるという。例えばRoadRunner社(36%),米Mail.com(34%),米Comcast(31%)は高く,米Earthlink(5%),米BellSouth(6%),CompuServe社(8%)は低いという。

 Return Path社配信保証部門担当ジェネラル・マネージャのGeorge Bilbrey氏は次のように説明する。「ISPはスパムの増加に対抗するため,利用する電子メール受信標準を常に変えている。電子メールを確実に届けたいのなら,各種電子メール規則にキャッチアップしていく必要がある」(同氏)

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