米Texas Instruments(TI)は,2005年第2四半期の決算を米国時間7月25日に発表した。売上高は32億3900万ドルで,前期と比べて9%増加した。アナログおよびDSP(デジタル信号処理)製品の需要増が要因とみる。ただし,前年同期比ではほぼ横ばいとなる。純利益は6億2800万ドル(希薄化後の1株当たり利益は38セント)で,前期の4億1100万ドル(同24セント)および前年同期の4億4100万ドル(同25セント)から増益となった。

 当期の営業利益は6億6900万ドルで,過去最高を記録した。粗利益率は前期比2.1ポイント増の47%。受注高は,半導体製品に対する需要増により,33億8900万ドルに達した。前期と比べて3億6100万ドル増加,前年同期と比べて1億3600万ドル増加した。

 事業別にみると,Semiconductor部門の売上高は27億6500万ドル,Sensors & Controls部門は2億9500万ドル,Educational & Productivity Solutions部門は1億8100万ドルだった。

 同社はさらに,2005年第3四半期の業績について,売上高32億9000万~35億6000万ドル,1株当たり利益は31~35セントの範囲内と予測している。各事業の売上高見通しは,Semiconductor部門が28億3500万~30億6500万ドル,Sensors & Controls部門は2億7500万~2億9500万ドル,Educational & Productivity Solutions部門が1億8000万~2億ドルの範囲。

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